怪奇現象と、ある研究者の記録。
私は街はずれの湖のさらに奥にある森の中、ひっそりと生きる、しがない研究者だ。公表できるような実績などない。
この記録は、いま世間で流行り病になりつつある、ひとつの怪奇現象の解決法と、それに至るまでの研究記録だ。ある筋からの研究依頼から始まった。
私は電話はキライだ。あれほど「メールで連絡してね」っていったのに・・・まあいい。済んだことだ。
【feedlyフォロワー数ゼロ】現象
ページ表示速度アップ、記事ごとのシェア数推移の把握、オリジナルシェアボタンへのシェア数表示など・・・メリットが多く人気のWordPressプラグイン【SNS Count Cache】。
ところが一部環境では「feedlyのフォロワー数の表示が一時的にゼロになる」という、世にもフカシギな怪奇現象が起こっているのだ。
私も月に1度あるかないかの頻度だが、幾度となく体験している。放っておけば気まぐれに表示が戻っていたりするものの、ひどい時は待てども待てどもカウントゼロ。その他プラグインの干渉を疑い、全て停止してもカウントゼロ。「キャッシュ進捗」はずっと「部分的完了」のまま。
ダッシュボードも・・
シェアボタンもだ。
しかしやはり、前ぶれもなくカウント表示が戻っていたりもする。まぁ、いつか戻るならよいのだが・・・とは諦めきれないあなたへ送ろう。劇的に簡単な解決法を紹介する。カスタマイズもしない。ただし、あくまで”しがない”私の研究結果だ。気軽に試してみてほしい。
feedly購読者数をワンクリックで復活させる
じゃあ最初にズバッと解決法を伝える。
そう、「フォロー基本キャッシュ機能」の「キャッシュ」ボタンのことだ。コレだけで分かる人も多いだろう。明日、早速試してほしい。これだけで解決するはずだ。
では・・せっかくなので、根拠となった研究経緯も綴ろう。もちろん、ハテナマークが飛びかっている貴族層にも分かるように説明する。「なるへそぉ」がいまから聞こえてくるようだ。
きっと共感してもらえる、怪奇現象
結論から言うと【SNS Count Cache】の仕様や不具合ではない、という考えに至っている。
プラグインの「設定」タブ内、「フォロー基本キャッシュ機能」セクションには「キャッシュ」ボタンがあるだろう?
という人もいるかもしれない。デフォルトで一定時間ごとに、自動的にキャッシュしてくれてはいるが、これを押せば「たった今」のフォロワー数をキャッシュしてくれる。しかも各記事のシェア数もリセットされない。ご存知のとおり便利なボタンだ。
と・こ・ろ・が。
フォロワー数が表示されない怪奇現象中は、何度ポチッとしてもキャッシュしてくれないだろう?「部分的完了」のまま。しかもfeedlyだけ。シェア数取得のほうもまったく問題なし。
ナ・ゼ・ダ!?と脳を混乱させてくるというワケだ。
原因はfeedlyさんのゴキゲン具合か
【SNS Count Cache】に機能が似ているプラグインがある。【Step by Step Social Count Cache】。同様に記事のシェア数、フォロワー数をバックグラウンドでキャッシュしておいてくれるものだ。
もちろんカウント取得コードを一部書き換える必要はあるが、すぐに試すことができた。が。やはり結果は同じ。feedlyだけ取得してくれない。
ちょっと待て・・ということは・・・これはfeedly側の仕様なのでは?そういえば、feedlyの公式ボタンには、もともとシェア数表示はない・・
つまり・・普段の仕事とは別に、ボランティア活動をしている感覚なのかもしれないっ!フォロワー数取得のためにクロールしに行くときも、機嫌の悪いタイミングとゴキゲンなタイミングがあるのかもしれないっ!・・・という擬人化した妄想への着地に、私は成功した。
事実、APIコール制限という意味合いで考えても、あり得る話だと思う。
feedlyの「1日のスタート」時間
まさに”スルー”され続ける「キャッシュ」ボタン。それでも、「押したタイミングでなぜか復活する現象」も何度か経験していた。私は、そのときの時間帯を思い返してみた。
朝起きてモロモロ終えて・・デスクに「どっこいしょー」のタイミング?
その仮説をもとに、機会の少ない怪奇現象に出逢う度に私は研究を続けた。そして、はや半年。
・
研究は成功した。
と、いうわけで・・
朝9時からfeedlyさんは1日をスタート。「キャッシュ」ボタンを受け入れてくれる。
んでと・こ・ろ・が。
feedlyさんも1日働いているうちに疲れてくるのだろう。昼食をとる暇もないのだろう。イライラもしてくるのだろう。再び「キャッシュ」ボタンを受け入れなくなってしまうのだ。
もうそーなってしまったらいくらお願いしてもダメだ。「feedlyキャッシュ支店」はもうシャッターを閉めてしまっている。「また明日お越しください」の張り紙が、風にはためく音を耳にするだけ。その音は、さぞかし悲しげに響くだろうことも添えておく。
だから何度同じような時間に訪れても結果は同じ。いつまでもキャッシュされない現象が起こっているのだろう。ゆえに出来るだけオープン直後を狙う。そう、ただのよくできた例え話だ。
解決はする。残される疑問。
というわけで、もしfeedlyカウントがゼロになってしまっていたら、いったん「キャッシュ」ボタンで軽くノックしてみよう。時間帯によっては顔を出してくれるかもしれない。
「、であれば。 」
それ以上、シャッターをガシガシしちゃダメだ。きっと居留守なんかじゃない。住んでいるのは別の場所。今日そこにはもう誰もいないのだろう。そう、きっと。そう信じよう。
営業時間は分からない
じゃあキャッシュ支店は朝9時から何時まで営業しているのか?それはわからない。すまない。少なくとも夜のうちに「カウントゼロ」状態に陥ったのなら、その普段とは違う、人里離れた空気を楽しもう。私がそうしているように。たまには悪くないはずだ。そして明日を待とう。feedlyさんにはきっと、定休日など無いはずだから。
なぜ「カウントゼロ」になるのか
これも正直わからない。私の力不足だ。が、月に1回あるかないかのこと。やはりチョーゼツ不機嫌なタイミングでクロールすると取得に失敗してしまうのかもしれない、と解釈しておこう。翌朝9時には必ず機嫌がなおっている。そう考えると、とてもよくできた人物だと思えないか?
効果を感じる「フォールトトレランス機能」で対策
ちなみに【SNS Count Cache】には「フォールトトレランス機能」という設定がある。これは何らかの問題でカウント取得に失敗したとき、前回取得したカウントを引き継ぐ、というもの。つまりカウント数表示がゼロになる状況を避けるための機能だ。
そう、まさに今回のような状況対策機能。デフォルトでは無効になっている。なんやコレで解決やんけ、と息巻いて有効にしても・・・残念ながら、ダメなときはダメな様子だ。
それでも、私は若干の効果を感じるため、有効にしている。「月に1回!?それどころちゃうわいや」という頻発被害者は有効化することをオススメする。状況は少し落ち着くかもしれない。
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たまに起こってしまう怪奇現象。放っておくと復活することもある。しかしとても気まぐれだ。
確証はもてないが、現状は「feedly側で何らかの制限を設けている」という解釈が妥当だと思えた。この【朝9時ポチッと対策】がいつまで有効なのかは不明だが、病にかかったときはぜひ試してほしい。
そうこれは、あるしがない研究者の出した、ひとつの研究結果にすぎない。当然だが学会にも出まわらない情報の記録だ。あくまでイチ解決策として。夢を抱えてポチってほしい。
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